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第八話 カジレイナ

 街角でふと自分と同じ制服とすれ違い、七星英は思わず足を止めた。
 加治(かじ)礼奈(れいな)
 英のクラスメイトであるその少女は、俯き加減に彼女の横を歩き過ぎていく。その横顔をちらと見て、英は思わず立ち止まった。――笑って、いた?
 だが、それはただの笑顔ではなかった。どこか背筋のぞくりとする、冷たく暗い笑み。
 彼女の出てきた路地は、ちょうど英がこれから行こうとしていたところだった。その先にあるのは彼女の目的地、寂れた喫茶店だ。いつも学校帰りに寄る、彼女の行きつけの場所。そこには、ほとんど姿の見えない高齢のマスターの代わりに、人当たりも良く見目も良いが、その裏にとんでもない正体を隠しているアルバイトの美青年がいる。
 ――まさか、加治さん……。
 英は嫌な予感に胸騒ぎをおぼえながら、足早に歩んだ。

  ※

 その喫茶店の名は「ロンド」という。英の腕にはやや重い木製のドアを押し開けると、古風なドアベルが音を立てた。
「いらっしゃい」
 店内に客の姿はない。これで潰れないのが不思議なのだが、それはいつものことである。英はうさんくさげにぎろりとバイトの青年を睨んだ。
「ここにさ、私と同じ制服をした子、来なかった?」
 来てないよ、と言ってくれればいい。そんな子は知らないな、と。だが英の期待を裏切って青年は――いつだって、彼は彼女を裏切ってばかりなのだが――あっさりと肯いた。
「うん、さっきまでいたよ?」
「…………」
 英は一瞬息を止め、そして深々とため息をつく。
「……そう」
「もしかしてすれ違った?」
 黒縁眼鏡の奥の目をすうっと細め、櫟原は小首を傾げた。
「英ちゃんの知り合い?」
「…………」
 英は目を逸らし、頷いた。
「同級生よ」
「仲は良いの?」
「……ううん、別に」
 英はいつもの席に鞄を降ろした。
「アイスラテ」
「ホイップクリームは?」
「やめとく」
「あれ、珍しいね。ダイエット?」
「うるさい!」
 英は櫟原を睨む。――図星だ。この夏、ここで調子に乗ってアイスを食べ過ぎてしまったせいだ。夏も終わりに差し掛かった今、英は深く反省している。
「宿題するわ、邪魔しないで」
「ふうん?」
 櫟原は手早くエスプレッソを抽出すると冷たいフォームドミルクを注ぎ、アイスカフェラテを作り上げた。――きっと本物のバイトでもないくせに、そもそも人間ですらないくせに。この仕事ぶりだけは真面目なのだからおかしい。丁寧にグラスにストローを差して彼女の席まで持ってくると、櫟原はテーブルの上にコースターを敷いてその上に置いた。
「英ちゃん、学校が終わってすぐにここに来たんだよね?」
「そ、そうだけど」
 英は部活に入っていない。授業が終わると大体ここに来て宿題をするなどして時間を潰し、大学帰りの兄と合流して自宅に帰る。彼らの共働きの両親はひどく多忙であり、夕食の時間は大抵兄妹二人で過ごしていた。家事も、ある程度は二人で分担してこなしている。
 英の返答を聴いた櫟原は、わざとらしく、へえ、と声を立てた。
「じゃあ何故さっきの君の同級生の子は、昼過ぎからずっとうちの店にいたのかな? 授業出ていなかったんだ?」
「…………」
 英は手にしていたシャープペンシルを置き、じろりと櫟原を睨みあげた。
「……櫟原さん、知ってて言ってるんでしょう。趣味悪い」
「悪魔の趣味がいい訳ないだろう?」
 ようやくこちらを見た、とでもいうように笑って、櫟原は言った。
「あの子。最近よくうちに来るんだよね。今日は午後からだったけど、時には朝からいることもある」
 さすがにこの時間までいたのは初めてだけど。
 それを聞いた英は、目を大きく見開いた。
「そうだったの……?」
「彼女、学校に行きたくない理由でもあるのかな?」
「…………」
 さりげなく問われたその言葉に、英は沈黙した。
「英ちゃん、何か知ってる?」
「……櫟原さんが首を突っ込むことじゃないでしょう」
 英は苦し紛れにそう言った。
「櫟原さんには関係ない」
「なるほどね」
 櫟原は英が拍子抜けするほどあっさりと彼女の言葉を受け入れ、そしてさらりと付け加えた。
「それで、それは君にも関係ないこと、ってわけだ」
「…………」
 英は思わず黙り込む。
 櫟原はただにんまりとそんな彼女の顔を眺めている。――本当に悪趣味な悪魔だ、と英は思った。

 櫟原は悪魔である。それは比喩でも彼女の妄想でもなく、曲げようのない事実だ。
 何故彼がこの喫茶店でアルバイト紛いのことをしているのか、何故英の兄、七星陽と知り合ったのか、そのあたりのことは彼女にはよくわからない。確実なのは、彼はひとを喰らう悪魔だということ。
 櫟原はひとを喰う――ひとの望みを叶える対価として、そのひとの一部を奪うのである。それはたとえば身体の一部やその機能であったり、或いはもっと抽象的な何かであったりもした。英も櫟原と契約をした人間のうちのひとりなのだが、どうやら彼女は特殊なケースのようでそう簡単に取引は終了されず、櫟原は彼女を態のいい玩具か何かのように見ている節があった。全く腹立たしいことである。
 櫟原は楽しんでいる――自分と契約をしたひと、関わったひとの辿る末路を英に見せつけることを、心底楽しんでいる。英が心を痛めるさまを、彼女の悲しみを、怒りを、櫟原はまるで娯楽のひとつのように捕えているのだった。忌々しいが、英にはどうすることもできない。
 すべては兄を生かすため――兄を失わないためには、仕様のないことなのだから。

 加治礼奈がクラスと馴染めなくなった理由を、英は知らない。もともとクラスの女子はいくつかのグループに分かれていて、礼奈は英の親しくしているのとは違うグループに属していた。そこで何か揉めたのか、とにかくトラブルがあったことは間違いないだろう。彼女はグループを外され、ひとりぼっちで過ごすことが多くなった。クラスの他のグループの女子たちも、わざわざ彼女に声を掛けようとはしなかった――飛び火することを恐れたのか、と言われれば多分その通りである。
 噂はいろいろ聞いたが、英には本当のところはわからなかった。友人の彼氏を礼奈が略奪しようとしただとか、そうではなく友人との大切な約束を礼奈が破ったのだとか。本当のところは何があったか知らないけれど、何も無視しなくったっていいのに。友達なら、ちゃんと話し合って、非のある方が謝って、それで済む話じゃないの。正直英はそう思っていたが、他人の人間関係に口を出すほど、彼女は愚かではない。
 礼奈はクラスの中で居場所を失ったようだった。英のように話し掛けられれば普通に会話をする生徒もいたが、そうでないものが大半だった。露骨に悪口を言うもの、ひそひそと陰口を叩くもの。女子の人間関係に男子は関知しない。男子生徒が礼奈を無視することはないが、だからといって親しくするわけでもなかったし、女子との間を取り持ってくれるわけでもなかった。
 やがて礼奈は学校を休みがちになり、遅刻も増え、早退することも多くなった。出席日数やばいんじゃないの、とせせら笑うものの声に、さすがに英は気分が悪くなったものである。
 だが、英に何ができるというわけではない。せめて、礼奈が学校にいて彼女に話し掛けてくれた時は、必ず普通に応対しよう。英はそう思った。本当は、自分から話し掛けてあげればいいのだろうけど――。

「英ちゃん?」
 思いのほか近い場所にあった櫟原の顔に、英は思わず悲鳴を上げた。
「なに、驚いたじゃない……!」
 近い、と英は手のひらで櫟原の端正な顔を押し退けつつ尋ねた。
「それで、あの子どうしてここに来てるの? 何か言ってた?」
「気になる?」
「それは勿論。悪魔に誑かされないかどうか、心配してるのよ」
 クラスメイトだもの、と言う英に、櫟原は冷笑を浮かべた。
「ふうん? その台詞、彼女に聞かせてあげたいね」
 英は怪訝そうに眉を寄せた。
「それ、どういう意味?」
「…………」
 櫟原は答えない。ただにんまりと笑っている。
 礼奈とすれ違った時に感じた胸騒ぎが、急に強くなったような気がした。

  ※

 数日後、久しぶりに礼奈がクラスに現れた。どうなることかとはらはらして見守っていた英だが、しかしクラスの女子生徒たちは不自然なほどに礼奈を歓迎した。
 最近調子悪かったんだってね、もう体は良くなったの、無理しちゃ駄目だよ。
 口々に掛けられるいたわりの言葉に、礼奈はうっすらと満足げな笑みを浮かべる。
「ありがとう。もう、大丈夫だから」
「それにしても森野、あり得ないよね!」
 一人の少女があげたのは、礼奈が以前いたグループの中心的な存在の女子生徒の名前だった。彼女もまた、ある時からひどく礼奈を毛嫌いしていたはずだ。
「ほんとほんと、ひどいよね」
「信じられない」
 口々に非難する彼女らを、表情を変えることなく見つめている礼奈。彼女たちも、礼奈を仲間外れにしていた側の人間だったはずなのに。英は呆気にとられていたが、やがて思い当たってはっと息を呑んだ。
 ――櫟原さんだ。
 礼奈は、櫟原さんと何かの取引をしたんだ。そうに違いない。この、突然何かが変わったのに周りの誰もそれに気付いていなくて、自分だけが違和感を拭えない光景――それは大抵、櫟原にまつわることだった。
「おはよ――」
 先程名前の出た森野――森野美羽(みわ)が教室に姿を見せた瞬間、教室の空気が一気に冷えた。しん、と静まり返った教室に、美羽は戸惑いの色を浮かべる。
「えっ、何? なんなの……」
 クラスを見回した目が、礼奈を捉えて見開かれた。冷笑を浮かべ、聞えよがしのように独り言を発する。
「なんだ、今日は来てるんだ?」
「そういう言い方はないんじゃない?」
 昨日までは確かに美羽の味方だったはずの女子生徒が、今朝は何故か彼女を非難する。美羽ははっきりと驚きの表情を浮かべた。
「るり、あんた何言って」
「やめときな、先生来たよ」
 別の女子生徒が美羽を遮り、そして礼奈を庇うようにして美羽に背を向けた。
「…………」
 美羽の怒りに赤く染まっていた顔が、やがて蒼白に変わった。風向きが変わったことに気付いたのだろう。昨日まで、彼女は確かに風上にいて、風下の礼奈を見下していた。見下すことが許されていた――そのように見えていた。だが今日、風下に立たされ冷たい風を受けているのは美羽の方だ。こんなにも簡単に、ひとの立ち位置は変わるものかと――。
 きっと美羽は混乱していることだろう。自分が何かしてしまったのか、よほどの失言をしたのか、それともSNS上で何か失敗をしたのか、何だろう、どうしてしまったのだろう、と。
 (違うのよ、森野さん)
 英は思った。
 (森野さんが何かしたんじゃない――多分)
 礼奈は教室で背筋をぴんと伸ばし、余裕ある微笑みを浮かべながら担任教師を見つめている。
 (加治さん)
 英はその姿を、少し離れた自席から見つめていた。
 (貴方は、一体何と引き換えに願いを叶えてもらったの――)
 何と、引き換えに。
「…………」
 その時、礼奈がふと振り返った。英を見て、にこりと笑う。その笑顔の意味が英にはわからない。――英と櫟原との因縁を知っているのだろうか? 櫟原はそこまで話したのだろうか? まさか。そんなことはないと思いたい……思いたい、けれど。
 今日、帰りに「ロンド」に寄ったら櫟原に加治さんのことを聞こう。聞いたって今更どうにもならないかもしれない。けれど、このまま何事もなかったかのように無視はできない。
 ひとりぽつんと孤独に耐える蒼白な美羽の顔に心を痛めながら、それでもその日一日、英から彼女に声を掛けることはできなかった。

「そう、彼女学校に来たのかい。それは良かったね」
 英の詰問に、櫟原はあっさりとそう応えた。
「良くないわよ。櫟原さん、彼女の何かを喰ったんでしょう!」
「……」
 櫟原は無言で彼女の目の前にカフェラテを置いた。今日は少し涼しいからね、ホットにしたよ。猫の柄のラテアートが、怒りの表情を浮かべた英を、少し間抜けな、かわいらしい顔で見上げている。
「それで? それを聞いてどうするんだい?」
 櫟原は両腕を組み、英を冷ややかに見下ろした。
「僕が彼女から喰ったものを取り返せるわけではないし、そもそも君は彼女の窮状を見て見ぬふりしていたんだろう? それが今更彼女のことを知って、どうするつもりなのかな? ただ好奇心を満たしたいだけ?」
「それは……」
 英は口ごもった。
 ――確かに、櫟原の言うとおりだ。
 自分は、今まで一度だって礼奈のことを助けようとしたことなどなかった。手を差し伸べたこともなかった。話し掛けられれば話すようにしていた、というのは、無視することによって自分が罪悪感にさいなまれるのが嫌だったからだ。自分は違う、彼女を仲間外れにしている女子たちとは違うんだと、そう思っていたかったから。礼奈の欠席や遅刻が増えたって、その瞬間はちらと気に留めていても、本気で心配したことなどなかった。自分には関係ない、そう思っていなかったとは言えない。あくまで他人事だった。
「…………」
 でも、と英は思う。
 櫟原の介入のせいで加治さんから森野さんにターゲットが移って……それは森野さんの因果応報、それで終わらせていい問題なのだろうか。加治礼奈を仲間外れにしていたのは、何も森野美羽だけではない。他の女子たちは何らかの原因で礼奈の味方についているようだが、きっとそれも櫟原の差し金なのだろう。彼女らが心底反省したわけでも、礼奈と仲直りしたいと思っているわけでもない。ただ、ターゲットが変わっただけ。結局のところは何も解決していない……。
「…………」
「もし」
 櫟原がゆっくりと口を開いた。
「ここまで彼女が追いつめられる前に、英ちゃんが彼女と話をしていたら……どうなっていただろうね? まあ、別に君でなくてもいいんだけど」
「…………」
「わざわざ彼女が悪魔に魂を売りに来ることもなかったかもしれない、よねえ?」
「…………」
 英はぐっと拳を握る。――そうだ、その通りだ。見て見ぬふりを決め込んでいた自分が、櫟原に怒る権利などない。
「冷えるよ、カフェラテ」
 櫟原に促され、英はカップの中を見つめる。猫は変わらず愛らしい顔で彼女を見上げていた。
「…………」
 カップを持ち上げ、そっと口をつける。やわらかなミルクの味わいは、こんな時なのにひどくやさしい。
「別に英ちゃんが気に病むことはないさ」
 と櫟原はそう言った。
「別に君が彼女を唆したわけでもないし、僕を紹介したわけでもない。君には関係のないことだよ」
 はじめからおわりまで――ね。君には関係のないこと。気にしなくていい、そうだろう?
 君は関係しようとしなかった、だから君の関係ないところで事は進み、全ては終わってしまった。
「今更、君には何もできない」
 その櫟原の言葉がひどく悔しくて、英は顔をゆがめて一気にカフェラテを飲み干したのだった。

  ※

 礼奈が一体何と引き換えにクラスでの自分の立場を取り戻したのか、英にはわからなかった。櫟原をさらに問い詰めれば教えてくれたかもしれない、だがそんなことをしても意味がないと思った。聞いたところで彼女には何もできないのだから、それこそただの野次馬根性に過ぎない。
 美羽はしばらく己の身に何が起こったかわからず茫然としていたが、やがて彼女は別のグループの女子に話し掛けるようになった。礼奈のグループに陰口を叩かれても、あからさまに無視されても、嫌がらせを受けても、表向きは一切反応しなかった。それからひと月の間、彼女は欠席も、遅刻もしなかった。
 美羽に話し掛けられたグループの中には英もいて――今度こそ間違えてはいけない、と彼女は思った。
 礼奈と美羽の間に、何があったのかはわからない。美羽は確かに礼奈に対して何かひどい仕打ちをしたのだろう。だが、礼奈はそれに対して櫟原を――悪魔を味方につけて、美羽に復讐した。もうこれは、どちらが悪いなんていう問題じゃない、と英は思う。
 英だけではない、彼女らの揉め事を遠巻きに見ていた他の女子たちも、加治礼奈は少しやり過ぎだ、と感じているようだった。
「きっかけが何だったとしても、もうそろそろいいんじゃないの?」
 英の友人、三井清香(さやか)の言うのが、多くのクラスメイトたちの本音だっただろう。
 礼奈たちのグループは徐々にクラスから浮き始めている。そのことに、礼奈は気付いているのだろうか。気付いていて、もはやそんなことはどうだっていいのだろうか。
 
 ある日の休み時間、礼奈が英に声を掛けた。彼女が再び学校に来るようになってから、一対一で話すのは初めてのことだった。喧騒の中、ひどくさり気なく礼奈は口を開く。
「七星さん、『あの』喫茶店の常連なんだってね?」
 礼奈はうっすらと笑いながら、そう言った。英はただ黙って彼女の顔を見つめている。
「そう怖い顔しなくてもいいじゃない? 私が何を引き換えにしたのか、気にしているらしいから教えてあげようと思って」
 大丈夫、私はもうあそこには行かないわ。もう用がないもの。礼奈はただ、微笑んでいる。

「私はね、『友達』を差し出したの」

 彼女は確かにそう言った。英は僅かに目を見開く。
「それ、どういう……」
「これから先、知人はできても友達はできない。私は誰とも友達にはなれない。私の、『誰かと友達になる』力を喰べてもらった」
「え……で、でも」
 今いつも一緒にいる人達は、友達じゃないの? 礼奈はそれを聞き、さあね、と呟いた。
「まあ、少なくとも私はあの子たちを友達だとは思えないし――きっと向こうもそうなんじゃない?」
 だって、あの子たちはついこの間まで私をいじめていた側の人間なんだからね? 悪魔の力で、私の味方についてくれただけ。友達なんかじゃない。
「友達って、何なのかな? 七星さんにはわかる? 私にはもう、よくわからないの」
「…………」
 答えられない英から興味を失ったように視線を外し、礼奈は長い髪を靡かせその場を離れていく。

 ――友達って、何?

 礼奈の声に重なるように、嘲笑うような櫟原の声が聞こえる。英はそれを打ち消すように、やや乱暴に教科書とノートを机の上に置いた。
 ――そりゃあ、あんたには友達なんていないでしょうよ。でも、きっとお兄ちゃんは。
「あんたのこと、友達だと思ってるんだからね……!」
 脳裏の悪魔に、彼女はそう毒づいたのだった。